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クラッチと半クラッチとは?
【クラッチとは?】
車は、エンジンの力をタイヤに伝えることによって走ります。
クラッチとは簡単に言うと、エンジンとタイヤの間に取り付けられた2枚の円盤のことで、エンジンの力をタイヤに伝えたり、切り離したりする装置です。
クラッチペダルを踏むと2枚の円盤が離れて、エンジンの力がタイヤに伝わらなくなるので、車は止まることができます。↓
逆にクラッチペダルを離すと2枚の円盤がくっつき、エンジンの力がタイヤに伝わり、車は走ります↓
また、離れていた2枚の円盤がくっつき始め、エンジンの力がタイヤに少し伝わり、止まっていた車が発進し始めた所を半クラッチといいます。
【半クラッチとは?】
半クラッチと言うと、クラッチペダルを半分くらい上げた所と勘違いされる方がいますが、半分ではありません。
車が発進し始めた所が半クラッチです!
そして注意が必要なのは、半クラッチの位置は車体によって違います。
ペダルを少し上げると発進する車もあれば、かなり上まで上げないと発進しない車もあります。
MT車の発進の手順とコツ(動画あり)
1、クラッチペダルとブレーキペダルを踏み、ギアをローギアに入れる
2、ハンドブレーキを降ろす
発進前に必ずブレーキ警告灯(赤い「!」や「P」マークのランプ)が消えたか確認します。
3、アクセルペダルをエンジンがうるさくないくらい踏む
アクセルの量が足りないと、発進に必要なエンジンの力が足りなくなり、エンストしやすくなります。
最初のうちは、タコメーター(エンジンの回転数を表します)を見て1.5〜2の間くらい(エンジンの回転数が1500〜2000回転という意味です)アクセルを一定に踏みます。
↓左が速度計、右がタコメーターです。(タコメーターが付いていない車もありますので、付いていない場合は最初からエンジン音を聞く練習をして下さい)
1500〜2000回転の音(エンジンがうるさくないくらいの音)をだんだん覚えて、できるだけ早い段階で、発進に必要なアクセルの量をタコメーターではなくエンジン音で判断できるようにすることが大切です。
いつもタコメーターを見て回転数を合わせていると、発進時にアクセルを踏むのに時間がかかり、発進が遅れます。また、発進時に前を見ていないのでよそ見となり大変危険です。
※アクセルを一定に踏むコツ(AT車も同じ)
【靴の種類】
ブーツやヒールなど、靴底が厚かったり、底の厚さが一定でない靴はアクセルの感覚がつかみにくいです。
スニーカー等で、靴底が薄く、底の厚さがつま先からかかとまで、なるべく変わらない靴がオススメです。
【アクセルの踏み方】
・必ずかかとを床に付け、かかとを支点にします。(かかとが床から浮いていると、踏み過ぎる原因となります)
この時、かかとの位置がアクセルペダルに近過ぎたり、遠過ぎたりすると踏み過ぎる原因となりますので、ペダルから少し離したくらいの位置に置くと踏みやすいです。
・小指ではなく親指の付け根辺りで踏むと、優しく踏めます。
もし、アクセルを踏み過ぎた時はペダルを1㎜ゆるめます。
足りない時は1㎜踏み足します。
1㎝も踏んだりゆるめたりしているとエンジンの音がばらばらになり一定に踏めません!
1㎜とか1㎝というのはただのイメージです。それくらい細かく丁寧なペダル操作が必要という意味です。
4、クラッチペダルを上げて、半クラッチの所で一度足を止める
・クラッチペダルはアクセルペダルと違い、かかとを床に付けたまま操作するのではなく、膝を上げたり下げたりする感じで、脚全体で操作するのがコツです。
・発進時にいきなりクラッチペダルを上げ過ぎて、半クラッチを行き過ぎてしまうとエンストが起こります。
最初のうちは焦らずゆっくりとペダルを上げ、半クラッチでしっかり足を止めましょう。
そして、徐々に半クラッチの位置を左足の感覚で覚えて下さい。
床から半クラッチまで足を上げるのに時間がかかれば発進に時間がかかりますし、床から半クラッチまでが早ければ素早く発進できます。
最初は焦らずゆっくりと、半クラッチの位置がつかめてきたら、少しずつ早く発進できるように練習しましょう!
5、車がしっかり動き出したら、少しアクセルを踏みながら、徐々にクラッチを上げる
・半クラッチで発進した後、車にしっかり勢いがつく前にあせってクラッチを離してしまうと、エンストが起こります。
・発進した後、半クラッチでずっと足を止めていてもなかなか加速できませんので、徐々にクラッチを上げていきましょう。
その時、クラッチを上げる速度は車の速度と同じと覚えておいてください!
車の速度が遅ければ、クラッチもゆっくり上げます。車がしっかり走って勢いがついてきたら、クラッチも徐々に早く離してもOKです。
・発進時に、エンジンがうるさいくらいアクセルを踏み過ぎた状態でクラッチを離すとMT車は急加速します。
エンジンの音をよく聞いて、踏み過ぎてしまった時は少しアクセルをゆるめてからクラッチを離すのが飛び出さないコツです。
エンストとは?
エンジンの力が車体の重さに負けて、エンジンの回転が止まってしまうことです。
エンストの原因
・発進時にギアがローギアでない。
・アクセルの量(エンジンの力)が足りない。
・車体がしっかり動いて、勢いが付く前に、クラッチを離し過ぎてしまった。
エンストした時の措置
エンストしたあとの措置が素早くできるようになれば、エンストに対する恐怖心が少なくなります。
しっかりマスターしておきましょう!
1、エンストしたかな?と思ったら、必ずタコメーターが0になっているか確認
タコメーターが無ければ、警告音や警告灯などで判断します。
2、素早くクラッチペダルとブレーキペダルを踏み、エンジンをかける
<ポイント!>
最近のMT車は、誤発進防止の為にクラッチスタートシステムというのが付いています。クラッチを床いっぱい踏まないと、エンジンがかからない仕組みになっているので注意して下さい。
3、ギアがローギアでない時は、ローに戻し、発進をやり直す